メガヒヨの生息日記

メガヒヨ(観劇、旅行、鳥好き)のささいな日常

メガヒヨ in SWISSその25 《マッターホルン・グレッシャー・パラダイス編》

2014年05月11日 | メガヒヨのホリデイ


ツェルマット最終日の朝。
昨日の雨とは打って変わって、この雲ひとつない空!!
マッターホルンが光り輝いている。まるでパラマウント映画のマークのようだ。


ホテルをチェックアウトし、ゴンドラリフトの乗り場に向かう。


街外れにある、マッターホルン・グレッシャー・パラダイス行きのリフト乗り場。
ハーフフェアカードにて、往復49.5スイスフラン。


ここにもヴォリーちゃん。


今回もリフトを貸切でライドオン!


マッターホルンの方向に向かって、スイスイ上っていくよ。


やや、反対方向から来るリフトは何ぞ。


うわ…。余計な絵がくっついている。これじゃあ折角の視界が遮られちゃうよ。


これに至っちゃ、まず乗用じゃないよねぇ…。
外の景色がまったく見えないって


普通のリフトに乗れて本当に良かった。
山小屋や牧場の光景は毎日見ても和む。


フーリを通過。
メガヒヨが昨日迷った近辺。


景色は牧草地の光景から一変。岩石が目立つように。


高度もどんどん上がってく。

 
丘のかげになって一時見えなくなっていたマッターホルンも再び顔を出した。
近くに来て、あまりの大きさに圧倒される。


シュヴァルツゼー。距離的にはマッターホルンに一番近い展望台。


少々手前の山が気になるけれど、マッターホルンを見るのならこの角度が一番綺麗だと思う。
それにしても本当に天辺が尖ってるね。
どうやればあんな場所に登れるのだろう。イモトさんはすごいなぁ。


リフトはフルクに。シュヴァルツゼーから少し標高が下がった場所。


荒涼とした岩と石の世界が広がる。


道のりはまだまだ続く。


左手を見ると、ツェルマットの街並みが小さく見える。


ブライトホルンがだんだん近づいてきた。


ここに来ると雪も結構積もっている。


リフトは大きな建物の中に入っていく。


リフトの乗り換え点、トロッケナー・シュテックに到着。


乗り換えの合間に絶景ポイントでパチリ。


ここからは大型ロープウェイに乗り換え。


この駅にはイタリア行きのロープウェイもあるよ。
間違えたら大変だ!


ロープウェイの運行は、メガヒヨが行ったときで30分おきだったかな。


展望台駅から降りてくるのをじっと待つ。


ご到着!!


登り下りで一台ずつしか無いと思われるこのロープウェイ。
かなりのすし詰め状態で運行されている。
絶景写真が撮れるので、ぜひ窓際の立ち位置をキープした方がいいよ。


マッターホルンを背に、いざブライトホルンの懐へ。


マッターホルンは雲と雪と岩の世界に隠れてしまった。
しばしお別れ。


進行方向を向くと、岩山の雄大な光景。


雪も雲も見下ろしていくよ。


マッターホルン・グレイシャー・パラダイスの斜面。

 
無事到着。あっという間に感じた。


暗くて長い通路を通り、まずは雪原に向かう。


途中こんな記念写真ポイントがあったり。
「I CLIMBED THE MATTERHORN!」だって。
撮ったら年賀状にでも使いたいものだ。


雪原への出口の手前には売店と飲食コーナーがあるよ。


ラーメンらしきものとミートソース・スパゲッティが19.5スイスフラン、
トマトソース・スパゲッティが17スイスフラン。
ヨーロッパ最高所の展望台と考えたら、こんな値段かな。


ここにも昔の登山用具が展示されている。


通路にて、担架を見かけた。
高山病の人用かな?
ひとり旅のメガヒヨが仮にばったり倒れてしまったら、展望台の人にとんでもなく迷惑を掛けてしまう。
高山病対策のリコラキャンディをなめながら、「酸素、カモーン!!」と気合を入れるのであった。


通路から外に出たら一面白銀の世界。
しかも雲がすぐ近くにあるし。さすが標高3,883m!!


日本人観光客の方々が作っていた雪だるま。
背後に見える小さな三角の山はマッターホルン。


次はエレベーターに乗って展望台に上がってみる。


これは、訪れたときにはモンテローザと思い込んでいた山だけど、よく考えて見たらブライトホルンだった。


ブライトホルンを手前として、ボリュックス、カストール、リスカム、そして奥にモンテローザが連なる。


世界で一番苛酷な場所にまつられているジーザス・クライスト像。
吹雪のときとか大変そう。せめて祠でも作って差し上げればいいのに。(日本人的発想)


はるか遠く、雲海に浮かぶマッターホルン。


…本当に遠くだなぁ(笑)
メガヒヨの中の人の写真で大体の距離感をお伝えしておきたい。

すみません、ここまで書いておいて本当に何だけど、マッターホルンを見るのが目的なら
シュヴァルツゼーか、トロッケナー・シュテックで降りる方がいいかも知れない。
ここはあくまで、ヨーロッパで一番高い場所にある展望台ってのが売りだから(笑)

ともあれ心配していた高山病にはかからずに済んだメガヒヨ。
同じルートで無事下山をしたのであった。


そんなこんなで、旅行中の予定にあった山登りを全てこなすことが出来た。
もちろん想定外のことも色々あったけどね
それでも運が良かったし、何より旅先で出会った親切な方々のおかげもあった。
この旅行で山の魅力を改めて知ったし、また是非アルプスの地を踏みたいと思うのだった。


メガヒヨ in SWISSその24 《ツェルマット街歩き編》

2014年05月04日 | メガヒヨのホリデイ


無事、山から帰還したメガヒヨ。
ツェルマットの街を散策するよ。


市街地はレストラン、お土産屋さんがひしめく。
お店ごとそれぞれ個性的なディスプレイがほどこされている。 


通りかかるたびに、見てぎょっとしたテイラーのマネキン。


箱根、小樽などなど観光地にありがちなガラス細工の店。
ここスイスにもあった(笑)
旅先だとついついこういうもの買っちゃう人っているからね。
(持って帰るの大変そうだけど。)


謎のゆるキャラ。


マッターホルンの形をしたチョコレート。
日本で売ったら富士山チョコレートでも通用しそう。


名物の仕掛け時計も様々なサイズが売られていたよ。


こちらはアンティークショップ。
年代物の登山用具が売られている。


でっかいカウベルも。
こんなの付けられた牛はたまんないな。


見てるだけ、見てるだけと思っていたメガヒヨも、何か買いたくなってしまった。
ベタな土産物屋さんをのぞいてみる。


そんなんで買っちゃったよ。
エーデルワイスの種に栽培セットと、方位磁石付きのホイッスル。
あ、手前のアーミーナイフはゴルナーグラート展望台で買ったものね。
ハサミ、爪やすり、ペーパーナイフ、とげぬきが入ってるよ。

 
今こそ中国・韓国の観光客に押されているものの、日本人はツェルマットの重要顧客。
あちこちに日本語の看板を見つけたよ。


車にも日本語を大きく書いていただいて、正直恐縮する。


こちらはどのガイドブックにも載っている、和食のお店「妙高」。
それほど和食欠乏症にはなってなかったし、いいお値段なので行かなかったけど、美味しいという評判を聞いてるよ。


そういえばツェルマットと妙高高原は姉妹都市なんだって。
妙高高原って行ったことがないけれど、ツェルマットと似ているのなら訪れて見たいものだ。


あと、ツェルマットでは普通のガソリン車を見なかったなぁ。確か環境条例で制限されているんだっけ。
電気自動車と馬車が活躍していた。


散策中見かけた中で、ベスト・オブ・ベランダなホテル。
でもこの花って水が滴ってくることもあるので、下にいる人は要注意!!
(メガヒヨも現地でやられた(笑))


一方こちらのゴージャスな5つ星ホテルは、グランドホテル・ツェルマッターホフ。
超高級ホテルも憧れるけど、眺めはメガヒヨの泊まったお宿の方が上じゃないかな~♪

 
華やかなホテルが建ち並ぶ一方、昔ながらの高床式倉庫みたいな建物もよく見かけた。
ちょっと日本の農家の倉と似ているよね。
石瓦といい、何かと共通点が多いようだ。


街の中心、キルヒ広場にあるマーモットの泉。
是非いつか、こんな感じでわらわらと集まっているところを見てみたい!


マーモットの泉に対面する位置に山羊の像もあるよ。
いつか野生動物がいっぱいいる地域をトレッキングしたいと思うけど、今回みたいなお気軽では済まないだろうな。


同じくキルヒ広場にある、手前はマッターホルン博物館、奥はカトリック教会。


観光用寺院ではなく、地元の方々が祈りを捧げる場みたい。


そしてすぐ近くにはお墓が並ぶ。
ここにはマッターホルンなどの山々の登頂を目指して、志半ばで旅立たれた方々が眠る。
墓碑を見ると、最近亡くなった方、まだ若かった方、ご遺体が見つからない方のことが刻まれてあった。


墓守のようなシロ猫さん。


静かに眠る方々を見守りつつ、新たな登山者を魅きつけてやまないマッターホルン。
下から眺めて充分だと思う人もいれば、命をかけてまで登頂したいと思う人もいる。
メガヒヨは前者の方だけど、後者の気持ちもよく分かるのであった。


メガヒヨ in SWISSその23 《リッフェルアルプ迷走編》

2014年05月01日 | メガヒヨのホリデイ


リッフェルアルプ・リゾートの敷地を突っ切れば駅にたどりつけるのに、見当違いな道を進むメガヒヨ。
駅はまだかな~見えないな~と思いながら、森の深みにはまっていく。


行く手には何か住んでいそうな樹が。


やや、獣の気配。

 
遭遇したのはハイイロリス。
NYのセントラルパークでも似たようなのを見かけるけれど、こちらの方が野生的。
見ててありがたみを感じる。


アルペンローゼの群生の中を歩くこと15分。
駅にたどり着かないことに不安を抱く。


突然小さい村に到着。
鉄道駅がある雰囲気ではない。
ここで道にまた迷ったことにやっと気づく。


リッフェルアルプ駅まで後戻りで15分だって。
でもってツェルマットまでは60分とのこと。
こうなったらツェルマットまで歩いて帰っちゃえ!!


そうだよね、ジーザス・クライスト。


そうと決めたらさっさと下山、下山!!


村を出て、人の少ない道をてくてくと歩いて行く。
途中で会ったのは下から登って来たご夫婦くらいだったかな~。
東洋人女性が一人で歩いていたのに驚いた様子だった。
そんな訳でメガヒヨが取っていた行動はかなりイレギュラー。
無事に帰れたから良かったけど、同じコースで歩くのは決しておすすめしない。


途中、道がこんな感じになっていて、かなりビビった。
柱だけ残った標識だけ立っていて、ここは行き止まりなんじゃないかって不安になったりして。
もし道が続いていたとしても、山の裾野は広いからどんな場所に下りちゃうか分からないものね。


最悪、元来た道を戻ってリッフェルアルプ・リゾートに泊まっちゃえばいいや~と、開き直りながら歩く。
幸い、行く道はどんどん広く歩きやすくなってきた。


さらにしばらく歩くうちに線路が見えた。
しかし駅でないと電車には乗れない。
ここらで疲れもじわじわと感じてきた。しかし耐えつつ、黙々と下山する。


道が二手に分かれてる。あ、右手の木に標識がついてるよ。


ツェルマットはこちら方面ね。
生きてる木にペンキが塗られてて気の毒だけど、標識を見てほっとしたのも確か。


階段が続く先に赤いものが見える。
もしかして駅?
ずっと緑の世界を歩いていたので胸が高鳴る。


残念、ただのカフェ。しかも休業中。
営業していたら温かいコーヒーでも飲みたかったのに。


それでも標識があったので助かった。よしよし、この道でいいんだね。
ちなみにこのポイントで標高は1,906m。


カフェを後にして下っていくこと10分…。


舗装道路に出た!


あとは道なりに行けばツェルマットに帰れる。
さぁ頑張って歩こう。


ここでメガヒヨ、あることに気づく。
舗装道路の向こうにはツェルマットの街並みが見えるのだけど、この道は傾斜でくねくねしてるため、直線距離よりはるかに長い距離を歩かなくてはいけない。
これはしんどいっっ!!


へとへとなメガヒヨの横をサイクリングの人達が颯爽と走りぬけていく…。
道はまだまだ続く。


疲労困憊の中、目に映ったのはこの看板。
登山鉄道のリッフェルアルプの次である、フィンデルバッハ駅が近くにあるって!!

 
こんな夕方なら終電の時間は近いはず。
くたくたな体に鞭うって舗装道路から山道に戻り、標識の差す方向に小走りする。


なんか本当に駅があるんかな~って感じの山道を登ると…


あった、あった!!
これで長い距離を歩かなくて済む!!
行きの時に買った往復キップを無人改札機に通して駅構内に入る。


巡礼者なみに疲れたメガヒヨには、駅舎が霊験あらたかな寺社に見えた。

  
駅舎の入口に腰かけて電車を待つ。
そんなうちに一人の男性が駅構内に入ろうとしていた。
しかしその方はキップを持っていないらしく、無人改札機を通れずにいた。
メガヒヨは駅舎をノックして駅員さんに出てきてもらおうとしたけど、残念ながらその時間は誰もいないようだった。


まもなくして電車が到着。
駅舎側に立っているメガヒヨに対して、運転手さんが線路の向こう側に立ちなさいと相図を送った。
スローながらも動く電車の前を横切る経験は初めてだったので、ドキドキしてしまった。


そんな訳でめでたく電車に乗ることが出来た。
車窓から眺めるフィンデルバッハの滝も格別の美しさである。


おかげさまでツェルマットに戻ってきたよ。
あのくねくね道を歩いていたら、日が暮れていたかも。


登山に革命を起こしし、文明の利器よ、ばんざーいっっ!!


行きのときに撮り忘れていた登山鉄道駅。
またいつかこの電車に乗ってゴルナーグラート展望台に行きたいな。
次回は是非晴れていますように!!


無事帰還したメガヒヨを楽団がお出迎え。
さすがに今回は疲れてしまった。
と同時に、現地でちゃんとした地図を入手することの重要性を学んだのであった。
重ねて言うけど、ひとり旅のお嬢さんはメガヒヨのマネはしないでね。